風俗へのあっせん会社摘発 女性1600人をつなぎ2億円稼いだか
有害な業務に就かせる目的で女性をソープランドに紹介したとして、警視庁は、あっせん会社「スタージョブ」経営者の男(39)=千葉県流山市=と同社員の男(42)=東京都世田谷区=の2人を職業安定法違反(有害業務の紹介)容疑で逮捕し、4日発表した。同庁は、同社は約1年で計約1600人の女性をソープランドに紹介したとみている。
生活安全特別捜査隊によると、男らは昨年8~12月、東京都新宿区歌舞伎町でフリーランスとして活動するスカウトから紹介された20代の女性3人を、東京・吉原地区にあるソープランドでの有害な仕事に就かせるようあっせんした疑いがある。経営者の男は容疑を認め、社員の男は「違法だとは思わなかった」と話しているという。
この女性3人が約1年間働いてソープランド側が得た売り上げのうち、同社はキックバックとして約100万円を受け取り、その15%をスカウトに報酬として渡していたという。
生安特捜隊は、同社が昨年10月からの約1年間で、約300人のスカウトから約1600人の女性を紹介され、吉原地区を含む約50店舗の風俗店にあっせんしていたとみている。この期間に得たキックバックの総額は約2億円にのぼるという。(御船紗子)